×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

ミヅキ中尉とは?(誕生〜1年戦争終結)

 

 U.C.0058年に生まれる。本名、スウォード・ミヅキ(Sword Miduki)。地球出身。
母方の祖父が連邦政府高官であったため、地球にて育つ。
父親は軍の関係者で、当時のルナツー基地化に関わった後、 連邦の新型戦艦の開発・生産に従事する。
このため、家族とは疎遠になりがちで、妻と息子を地球に残したままであった。
ミヅキが初めて宇宙に上がったのは15歳のときで、 宇宙での生活というものを初めて知る。
そのときの様子を、彼は自らの手記に以下のように記している。

「コロニーというのは、地平線が上へ上へと広がり、奇妙な感覚を覚えた。
 飛び上がれば、真上の街へとたどり着けるような、そんな気分だった。
 感覚こそ地球とは全く違うが、その環境は快適そのものだった。
 天候を自らの手で操作するということは、地球では考えられない。
 だが、ここではそれができる。天気予報が確実なのだ。
 コロニーの生活も、中々捨てたものではないなと思う。
 問題は、この妙な感覚に早く慣れなければならないことだ。」

このときは父親に会うためだけの短期滞在だった。
しかし、この経験は彼にとって実に有意義なものであった。
地球に戻ってからは、母親、祖父らと共に変わらぬ日々を過ごす。
彼が18歳のとき、父親の影響か連邦士官学校へと入学。
持ち前の高い情報収集能力を買われ、諜報員としての訓練を積む。
2年後、少尉として連邦軍に勤めることになる。

 

 U.C.0078年、各コロニーサイドの調査のために宇宙へ派遣される。
その移動の際、友軍のFF-4 トリアーエズに同乗させてもらう。
パイロットは彼よりもやや年上の男で、寡黙な男だった。
彼に手記によれば、

「私を連れて行ってくれた少尉殿は、本当に寡黙な人だった。
 もしや、私は嫌われているのだろうかとも思ったが、
 彼の上官に『そいつはいつもそんな感じだ。まぁ、悪気はないんだ。』と言われた。
 たしかに、悪い人ではなさそうなのだが、もしかしたら、
 私のような新人を一緒に乗せていかなければならないことに腹を立てているのかもしれないと
 私は正直言って不安であった。」

だが、移動中に思わぬ事態に遭遇する。
偶然、テスト飛行中であったジオン公国軍のMS-05 ザクIと遭遇。
その圧倒的な威圧感に度肝を抜かれる。
幸い、連邦とジオンはその当時微妙な関係にあり、 発砲が即時開戦につながりかねなかったため、運良く命をつなげた。
各コロニーサイドの調査終了後、ミヅキ少尉は上官にMSの必要性を説くものの、 全く取り合われなかった。

 

 U.C.0079年1月3日1年戦争勃発。
1週間戦争において各コロニーサイドは致命的な打撃を受けるも、
ミヅキ少尉はサイド6にて任務に携わっていたため、辛くも生き延びる。
その後、コロニー落としよる地球への影響を調査するため、地球へと降下。
宇宙ではジオンが再びコロニー落としを図るも、 友軍の働きにより寸前の所で回避に成功。
しかし、この戦いで連邦宇宙軍が壊滅的な被害を受けたことを知る。
その後、彼に一通の辞令が下る。
以前、MSの必要性を訴えていたこともあり、MSパイロットとしての訓練を受け、
諜報員とMSパイロットを兼任するようにとの通達であった。

「今更、軍の上層部は何を考えているのかとも思った。
 だが、今後は間違いなくMSが戦闘の要を占める時代である。
 この辞令をありがたく受け取ることにしよう。」

MSパイロットの訓練を受けるとは言うものの、 連邦には肝心のMSが存在しなかった。
彼らMSパイロット訓練生は拿捕したMS-06F ザクIIの操作を学んだり、 シミュレータによって模擬戦闘に励んだ。
士官学校では諜報活動の何たるかを徹底的に叩き込まれた彼も、 MSという未知の分野ではかなりの苦労を味わった。
戦闘機のパイロットならばともかく、車輌の操縦技術程度しかない、まさしくゼロからの出発だったのである。

 

 連邦のMSが徐々に生産されるようになってきた頃、
彼は最前線への転属を願い出るが、いつまで経っても受理されず、 以前と変わらず諜報員としての活動が続く。
これは連邦政府高官である祖父が、軍に圧力をかけていたためと言われる。
ところが、U.C.0079年11月30日
ジオン軍によるジャブロー強襲作戦が決行される。
この際、基地防衛のためにミヅキ少尉はRGM-79 ジムにて出撃。
ザクU2機を撃破し、無事に帰投する。
連邦も疲弊していることを見取った祖父は、渋々ミヅキ少尉の最前線入りを承諾。
これにて、ミヅキ少尉は正式にMSパイロットを務めることになった。

 

 12月に入り、彼に諜報部としての重大任務が下る。
ジオンがキャリフォルニアベースにて“生物環境兵器”なるものを開発したらしい。
その調査を命じられ、キャリフォルニアベース攻略作戦に同行する。
任務遂行のため、彼には最新機であるRGM-79G ジム・コマンドが配備される。
これは、祖父が強引に手を回したとの解釈もある。
また、攻略作戦の際には任務遂行のため、ジャブロー直属のMS戦闘データ収集部隊と合流。

「彼らは歴戦のつわものだった。私のような中途半端なMSパイロットではなかった。
 オデッサ作戦以後、創設された彼らの部隊は“モルモット隊”と称されるだけあって、数多の激戦をくぐり抜けてきていた。
 彼らと同行できることは、私にとって、これ以上ない至福であった。」

 

 12月15日。キャリフォルニアベース攻略作戦開始。
彼は後方支援に出撃しつつも、調査任務も同時にこなす。
調査任務の際、彼の目の前に“蒼いジム”が現れる。
その戦いぶりを見て、彼は戦慄を覚える。

「同行していた准尉殿の話を聞くと、どうやら味方のようであるが、かなりきな臭いMSであるらしい。
 そのパイロットが、まさか以前の寡黙な少尉殿であったとは私は思いもよらなかった。
 その蒼いMSは、ジオンのものと思われる蒼いMSと交戦し、相討ちに終わった。
 私は個人的興味で、このことについて調べたかったのだが、
 生憎、彼らは次の任務に駆り出されてしまい、話を聞くことさえできなかった。」

キャリフォルニアベース攻略作戦には成功したものの、
肝心の調査対象である“生物環境兵器”とやらは潜水艦に搭載され、すでに脱出してしまった後だった。
その潜水艦は後にオーストラリアへ向かったことが判明し、
先にオーストラリアへ派遣されていた同僚の諜報員(彼もまたミヅキ少尉のように諜報員とMSパイロットを兼任していた)に
その後の任務を引き渡すこととなった。

 

 この失敗を挽回すべく、彼は星1号作戦に参加。
その際、宇宙戦用のRGM-79GS ジム・コマンドを受け取る。
ソーラ・システムの要となるソーラ・パネルを輸送するコロンブス級輸送船を護衛しつつ、 ソロモン攻略作戦時には戦闘に参加。
MS-09R リック・ドム1機を撃墜直後、被弾しやむなく撤退。
その直後にソーラ・システムによる照射が開始。
あまりの威力に、彼は言葉を失った。

「あれは、まさしく悪魔の光であった。あの一瞬にして、多くの命が失われた。
 それが戦争だと言われれば、それまでだろう。
 だがしかし、私の遠い祖先が経験したピカドンの悪夢を、
 私は祖父母からいい聞かされており、目の前の光景はまさしくそれと同義であった。
 だが、一兵士にすぎない私には、何もできるはずなく、
 ただ生き残ったという事実にのみ、足を震わせながらも感謝するのであった。」

間もなくしてソロモンは陥落。
星1号作戦の第1段階は無事に成功した。
このまま順調に事は進むと思われたが、同僚の諜報員より伝えられた情報が彼を不安に陥れた。
『ジオンに正体不明の新兵器あり。』
だが、連邦艦隊の動きに変化はなく、そのまま進撃は続いた。

 

 12月30日。彼の不安は的中する。
ジオンの新兵器、ソーラ・レイによって連邦はレビル艦隊を失う。
結果、連邦軍は総戦力の30%を喪失した。
同時に、これまでの全指揮を取っていたレビル将軍がこれによって戦死。
決戦を目の前にして連邦軍は大混乱に陥る。
だが、なんとか軍を再編した現場の指揮官たちは、勇気ある決断を下した。

『全軍、損害ニ構ワズ突入セヨ!』

翌日12月31日、ア・バオア・クー攻略作戦開始。
一進一退の攻防が続く中、ミヅキ少尉の放ったビームガンがMS-14A ゲルググのジェネレータ部分に直撃。
結果、付近のザクII2機にも誘爆し、この戦いで初めての3機撃墜を成し遂げる。
ジオン側の司令系統の混乱も味方し、辛くも連邦はア・バオア・クー攻略に成功。
友軍が勝利に色めき立つ中、彼はグラナダへ向かえとの任務を受け、 勝利のひとときを味わうヒマもなく次の任務へと向かう。

 

 U.C.0080年1月1日。この日、連邦とジオン共和国との間に終戦協定が結ばれる。
彼の任務とは、この詳細を未だに戦い続ける地球上の連邦とジオンに伝えることであった。
このとき、両軍の宇宙戦力の大半が月、サイド3、ア・バオア・クー近辺に集結していたため、
宇宙空間での停戦はスムーズにいったのだが、 戦争終了間際の混乱の中、地球と宇宙の通信系統がうまくいかなかったため、
地球上の一部地域では終戦の知らせが届いておらず、一刻でも早く終戦を伝える必要があった。
彼はこの1日、必死で終戦を呼びかけるものの、
一部地域では ミノフスキー粒子の関係で通信がつながらず、頭を抱える1日となった。

「『頼む、つながってくれ!』
 私は通信機に向かって必死で叫んだ。
 この1分、1秒の違いで、命が助かるもの、助からないものが分かれるのである。
 私は無意味とはわかっていながらも、持てる限りの声で怒鳴る。
 『もう戦争は終わったんだ!これ以上戦う必要はないんだよっ!!』
 今考えれば、私も若いなと思う。
 だが、このときは何も考えず、ただひたすら叫ぶだけであった。」

彼の努力も空しく、最後に終戦が伝わった地域では1月2日になっていた。
(終戦の事実を知っていたものの、攻略作戦完了間際であったため、敢えて無視されたとの説もあるが、定かではない。)
これをもって、ミヅキ少尉の1年戦争は終わりを告げた。

 

戻る 次のページへ